横大路城(よこおおじ)
 別称  : なし
 分類  : 平城
 築城者: 横大路衆か
 遺構  : 堀跡
 交通  : 京阪電鉄中書島駅よりバス
       「府道横大路」バス停下車徒歩5分


       <沿革>
           足利将軍家直属家臣団の1つ横大路(被官)衆の城館と考えられている。山本正男「京都市内
          およびその近辺の中世城郭」(『京都大学人文科学研究所調査報告 第53号』)によれば、小川
          丹波守の城であったとする伝承が残るとされる。ただし、この人物について詳細は不明である。


       <手記>
           城跡の東半分は、アサヒビールの配送センターと保育所になっています。西半分も道路や宅地
          になっていて、城内の遺構はありません。東側の堀跡が、南半分のみ水路として残っています。
          この水路は城跡の南東隅で鉤字に折れていて、城館跡を偲ばせる唯一の名残となっています。
          この屈曲部の近くには、遅きに失したようにもみえる地域住民起草の「横大路環境憲章」が掲げ
          られています。
           また西側にも堀跡と思しき水路と段差がありますが、こちらは本当に遺構かどうかは表面観察
          からはなんともいえません。

           
 城跡南東隅の鉤字に折れた堀跡の水路。
城跡西側の水路(地下)と段差。堀跡か。 


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