行畑館(ゆきはた)
 別称  : なし
 分類  : 平城
 築城者: 不明
 遺構  : 堀跡
 交通  : JR東海道本線野洲駅徒歩15分


       <沿革>
           旧地籍図に堀で囲まれた六角形の小区画があり、城館跡と考えられている。この区画のある
          小字古里には、天正年間(1573〜92)まで行畑の集落があったといわれている。地籍図では
          古里全体が環濠状の水路に囲まれており、館と集落の外堀の役割を果たしていたものと推測
          される。


       <手記>
           行畑館跡は、現在野洲高校の敷地となっており、地籍図にあるような遺構は消滅しています。
          ただし、集落を囲っていた外堀の西側部分が、古図そのままに現在も水路として残っています。
           すぐ北側には旧中山道が走っており、重要な位置にある館と思われますが、伝承などは残って
          いないため、謎のまま失われてしまった城館といえます。

           
 行畑館跡(現野洲高校)。
館と集落の外堀跡と思われる高校西辺に沿って走る水路。 


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