座間城(ざま)
 別称  : 白井織部是房館
 分類  : 平城
 築城者: 白井織部是房か
 遺構  : なし
 交通  : 小田急線座間駅徒歩10分


       <沿革>
           白井織部是房なる者の屋敷跡と伝わる。『新編相模国風土記稿』では、是房は応仁・文明年間
          (1467〜86)ごろに、座間七村の地頭を務めていたとされる。ただし、『皇国地誌残稿』には天文
          年間(1531〜55)の人物とあり、その素性は明らかでない。
           また地元には、天文年間ごろに座間七騎と称する土豪が座間から磯部のあたりを領していたと
          する伝説があるという。この伝承と白井氏の関係も不明である。


       <手記>
           座間城は入谷バイパスの「観音坂下」交差点付近にあったとされています。西側に相模川沿岸
          の平原が広がる傾斜地にあります。座間城というのはおそらく後世の呼び名でしょう。地形的には、
          城というより在郷領主の館であったと思われます。
           交差点南東隅(地図で示した地点)には、「白井織部是房氏之館跡」とかろうじて読める石碑が
          建っています。かなり風化していて読み取りづらく、また注意深く歩かないと、城跡の碑とは気が
          付けません。石碑の反対側に、誰が書いたか白墨か何かで「座間城」と上塗りされていましたが、
          これもほとんど消えかかっていました。
           この石碑のほかには、城跡を示すものは何もありませんでした。

           
 城址碑。
座間城周辺現況(観音坂下交差点)。 


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