ツヴィンゲンベルク城 ( Burg Zwingenberg ) |
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別称 : ツヴィンゲン城、ツヴィンゲンベルク宮 | |
分類 : 山城(Höhenburg) | |
築城者: ガイエル家ないしフェルトナー家 | |
交通 : ツヴィンゲンベルク駅徒歩15分 | |
地図 :(Google マップ) | |
<沿革> シュタウフェン朝に仕えたヴィンプフェン城代ヴィルヘルム・フォン・ヴィンプフェンによって 1250年前後に築かれたと考えられている。ただし、これは1257年に彼が死んだ後、甥の ヴィルヘルムがフォン・ツヴィンゲンベルクを名乗っていることからの推測に過ぎない。史料 上は、1326年にツヴィンゲンベルク城の所有者としてエートレン・フォン・ツヴィンゲンベルク の名が記されているのが初出である。 1364年、ツヴィンゲンベルク家は帝国に盗賊騎士と認定されたため、プファルツとヴュル テンベルクの兵に攻められ、城を逐われた。1404年、城はプファルツおよびマインツ選帝侯 によりヒルシュホルン城主ヒルシュホルン家に与えられ、再興された。 1632年にヒルシュホルン家は無嗣断絶し、城はマインツ選帝侯やプファルツ選帝侯の 管理下に置かれた。1696年には、プファルツ選帝侯の宰相ヴィーザーに城が与えられた。 1746年、ヒルシュホルン家最後の当主の従兄弟の子孫エンゲルハルト・フォン・ゲーラーが 相続権を主張して認められたが、まもなくプファルツ選帝侯に売却された。 1808年にナポレオンによってプファルツ選帝侯が解体されると、ネッカー川流域の大部分 はバーデン大公領となった。ツヴィンゲンベルク城はバーデン大公家の私邸となり、以後は ツヴィンゲンベルク宮と呼ばれるようになったものと考えられる。現在は、バーデン大公家 当主マクシミリアン・アンドレアス・フォン・バーデンの弟ルートヴィヒ・ヴィルヘルム・フォン・ バーデンの所有である。 <手記> ツヴィンゲンベルク城は、マイン川とその支脈に挟まれた峰先の城です。古城街道を車で 走るとその真下を通過し、自転車で走るならおそらく対岸から川越しに眺めることになるはず です。 あまりにも綺麗な「ドイツのお城らしいお城」だったので、これが本当に古城なのかどうか 判別できず、新築のホテルか何かではないかと訝ってしまいました。そのため、先を急いて 立ち寄らずに、写真に収めるだけで済ませてしまいました。バーデン大公家一族の私有の 古城だったとは、失敗です(笑)。 ただ、訪ねたとしても城内を自由に探索することはできないようで、12人以上のグループの 予約制で見学ツアーが申し込めるそうです。また、結婚式やイベントなどに、城内の部屋を 貸し出してもいるということです。 なので、結果的には対岸から美しいフォルムを眺めるだけというのが一番効率的な楽しみ 方だったのかなと、事後的に自分を慰めています^^; |
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ネッカー川越しにツヴィンゲンベルク城を望む。 | |
ツヴィンゲンベルク駅前にかかる橋。 おそらく一番のお城撮影ポイントと思われます。 |