林氏屋敷(はやしし)
 別称  : なし
 分類  : 平城
 築城者: 林氏
 遺構  : 堀跡か
 交通  : 東武東上線若葉駅からバスに乗り、
      「天神橋下」下車


       <沿革>
           江戸時代に赤尾村下分の名主を務めた林家の屋敷跡である。林氏は文亀年間(1501〜04)に
          信州諏訪から当地に移り住んだと伝えられるが、詳しい系譜は明らかでない。
           赤尾村は江戸時代初期には天領であったが、後に旗本大久保家と川越藩の相給となり、元禄
          十二年(1699)以降は同藩の単独支配となった。1万点超にもおよぶ『林家文書』は、江戸時代の
          村落支配のようすを伝える貴重な資料となっている。


       <手記>
           今も天神橋のたもとに立派な長屋門を構えた林家のお宅があり、戦国時代の館も同じ場所に
          あったものと思われます。屋敷の東辺は堀状の溝となっていて、南辺も屋敷側が一段高くなって
          います。北は道路、西辺には公園があり、当時の敷地が少し削られている可能性はあるでしょう
          が、おおよその敷地は変わっていないように感じられます。

           
 林家の長屋門。
東辺の堀跡。 


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