新井宿城(あらいじゅく)
 別称  : なし
 分類  : 平山城
 築城者: 梶原氏か
 遺構  : なし
 交通  : JR東海道本線他大森駅徒歩10分


       <沿革>
           『日本城郭大系』や東京都遺跡地図に記載があるが、城跡とする根拠については不明である。
          『小田原衆所領役帳』によれば、梶原日向守が新井宿村に51貫文の役高を有していたことから、
          梶原氏の居城と目されている。
           西隣の馬込村には梶原助五郎が所領をもっており、馬込城を居城としていたと考えられている
          が、日向守との関係は不明である。また、大森の北の大井村には、梶原景時の後裔とされる
          幕府奉行衆の梶原氏がいたが、こちらとの関連も定かでない。

       <手記>
           善慶寺裏手の熊野神社の丘が、城跡とされています。東京湾に臨む丘陵の先端に位置し、
          斜面は比較的急です。城館として取り立てられるに十分な要害性を有していますが、遺構等は
          みられません。
           善慶寺は、正応五年(1292)に新井宿村の住人増田三郎右衛門によって建立されたと伝えら
          れています。この増田氏との関連も考慮に入れるべきかとは思いますが、判断材料がないので
          詳細は不明です。

           
 善慶寺越しに新井宿城址を望む。
城跡とされる熊野神社。 


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