新井氏館(あらいし)
 別称  : 新井屋敷、新居屋敷
 分類  : 平城
 築城者: 新井氏
 遺構  : なし
 交通  : JR高崎駅よりバス。「西横手」バス停下車徒歩5分


       <沿革>
           和田城の和田氏家臣で騎馬衆を務めた新井若狭守の館とされる。『中世城館調査報告書集成』
          には、新井喜左衛門の名が記されている。喜左衛門は、慶長年間(1596〜1615)に高崎周辺に
          新井堰や貝沢堰を開鑿した人物と伝わる。
           その後喜左衛門は総社藩秋元氏に仕えたといわれる。ここまでの記述が事実ならば、喜左衛門
          は秋元長朝が総社に封じられ総社城築城を開始した慶長六年以降に、館を出て総社へ移り住んだ
          ものと推測される。

       <手記>
           新井氏館は、利根川の河岸に築かれた館です。二重の堀に囲まれた方形の館だったようですが、
          現在敷地の大部分は利根川に崩落しています。
           善勝寺の西隣が館跡ですが、残った部分も河川敷の土手やサイクリングロード、墓地となっていて
          遺構は消滅しています。

           


北新井氏館跡現況。


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