浅井氏城(あさいし)
 別称  : なし
 分類  : 平山城
 築城者: 浅井弥次郎
 遺構  : 曲輪、土塁、堀
 交通  : 伊賀鉄道猪田道駅からバスに乗り、
      「上出」下車徒歩5分


       <沿革>
           『三国地誌』には、「按 佐々木家臣浅井弥次郎之に拠る」とある。『日本城郭大系』では、
          ここから敷衍して弥次郎を六角佐々木氏の臣として、永禄十一年(1568)の織田信長の上洛
          で六角氏が没落した後に、浅井氏が伊賀へ移り住んだものと推察している。
           ただし、浅井氏を江北の大名・浅井長政らと同族であるとするなら、佐々木氏とは京極氏を
          指すとも考えられ、『大系』の推察には確証がない。


       <手記>
           浅井氏城は木原氏城と同じ丘の並びにあり、谷戸を挟んだ反対側には千賀地氏城があり
          ます。麓には浅井酒店があり、今もご子孫が居住しているのでしょう。ただ、店舗付近からは
          登り道がなく(あるにはありますが、敷地を抜けなければなりません)、そのまま道路を西方へ
          歩いていたら、法面を上がる階段があったのでそこからアプローチしました。
           法面上辺沿いにスライドすると、やがて平場に出るのですが、遺構かは不明です。『大系』
          によれば浅井氏城の主郭はその上のようなのですが、竹藪が酷くて入るのは断念しました。
          一応、土塁の端っこのような地形は見られましたが、全体像がさっぱり分からないので満足
          とはいきませんでした。

           
 ここから登りました。
法面上の平場。 
遺構かは不明です。 
 土塁状地形。
同上。 


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