堂崎館(どうさき)
 別称  : 堂崎居館
 分類  : 平城
 築城者: 浜名利正か
 遺構  : なし
 交通  : 天竜浜名湖鉄道三ヶ日駅徒歩15分


       <沿革>
           佐久城主浜名氏の一族・浜名小五郎利正の居館とされる。浜名氏の系図によれば、
          利正は浜名持政の子で政義の弟とにあたり、嘉慶元年(1387)に利正院を開基したと
          伝わる。ただし、持政まで3代の当主は足利将軍家から一字を賜っており、持政も足利
          義持から偏諱を受けたとすると、義持の生年が至徳三/元中三年(1386)であるため
          年代的に無理が生じる。
           利正の後は政矩−正綱と続いたとされるが、堂崎館の動静については定かでない。


       <手記>
           上述の利正院は今も現存し、境内の説明板に利正の居館跡である旨も記載されて
          います。そこには「前方に利正の墓塔がある」とも書かれており、説明板の下に墓石が
          あるのですが、これが当該の墓塔なのかは分かりません。
           境内の西側を走る道路はかつての湖岸線だったようで、遺構はありませんが、湖に
          面した館であったことがうかがえます。

           
 利正院境内の説明板。
 館についても触れられています。
説明板とその前の墓石。 
浜名利正の墓塔か。 
 利正院。


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