向山城(むこうやま)
 別称  : 大廻城
 分類  : 平山城
 築城者: 塩冶氏か
 遺構  : 曲輪、堀
 交通  : 一畑電車来た松江線出雲科学館
      パークタウン前駅徒歩10分


       <沿革>
           戦後に新しく発見された城跡で、史料にはみられない。その後、向山城を塩冶氏の居城・
          大廻(おおさこ)城と同一とする説が提唱されているが、確証はない。塩冶氏は出雲守護・
          佐々木泰清の子・塩冶頼清を初代とし、頼清は父の後継の出雲守護となった。
           大廻城も頼清によって築かれたとされ、孫の高貞は暦応四/興国二年(1341)に謀反を
          企てたとして、足利幕府から追討軍を差し向けられて攻め滅ぼされた。塩冶氏時代は高貞
          の弟・時綱が継いで存続しているが、大廻城のその後については定かでない。


       <手記>
           出雲市駅南東にせり出した丘陵が向山城跡です。一つ北側には平家丸城があり、出城
          と推測されますが確証はありません。
           周囲から城内をうかがいましたが、だいぶ藪化が進行しているようで、雨模様だったこと
          もあり、踏査は骨が折れると判断して撤退しました。西麓の生活道路沿いに説明板が設置
          されていますが、こちらからはとても登れそうにありません。
           直感的には、鎌倉や南北朝時代よりは後の築城ではないかなと思われる選地です。

 平家丸城跡麓から向山城跡を望む。
西麓の説明板。 


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