御殿山下台場(ごてんやました)
 別称  : なし
 分類  : 台場
 築城者: 江戸幕府
 遺構  : なし
 交通  : 京浜急行本線北品川駅徒歩7分


       <沿革>
           嘉永六年(1853)のペリー来航を受けて、品川沖に建造された台場の1つである。韮山代官
          江川英龍の建議に基づく当初の計画では11基造られる予定であったが、完成したのは第一・
          第二・第三・第五・第六の5基だった。残りの6基の代わりとして築かれたのが御殿山下台場
          で、計7基のなかで唯一陸続きの台場であった。
           品川沖台場の大砲が火を噴くことはなかったが、翌嘉永七年(1854)に再びペリーが来航
          した際には、一行はこの砲台群を見て江戸には近接せず、横浜に上陸したとされる。


       <手記>
           品川宿に隣接して構築された御殿山下台場は、都市化の波に飲まれいつとはなしに崩され
          たようですが、その外周の輪郭は今も道路や路地となってハッキリ残っています。敷地の半分
          ほどがその名も区立台場小学校となり、校門前に説明板とモニュメントが建てられています。
           旧第二台場にあった灯台を模したというこのモニュメントの土台は、御殿山下台場の石垣の
          石材を組んで作ったものだそうです。

           
 台場小学校校門前のようす。
 中央に説明板、右手にモニュメント。
台場跡説明板。 
 品川宿の無料休憩所に掲載されている古地図。


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