原市東館(はらいちひがし)
 別称  : なし
 分類  : 平城
 築城者: 不明
 遺構  : 土塁、堀
 交通  : JR信越本線安中駅よりバス
       「原市4丁目」バス停下車徒歩1分


       <沿革>
           『中世城館調査報告書集成』に記載されているが、詳細は不明である。

       <手記>
           原市東館は、旧中山道の1本北側の路地に面した、元は方形と思われる
          城館跡です。明瞭ではありませんが、北辺と東辺の堀跡と土塁の痕跡が
          残っています。
           築城者は安中氏ないし武田信玄と考えられますが、どちらと断定できる
          だけの確証はありません。直感的には、原市東館と安中城の間には城館
          跡の伝承がないことから、安中城の東を守る安中内出に対する、西の支砦
          だったのではないかな、と考えられます。
           ただ、支砦とするにはあまりにも要害性が乏しく、唯一の特徴は中山道
          に面しているということだけなので、どちらかというと軍事用というより政治・
          経済面での目的で築かれたようにも思われます。館跡北西一帯には馬場
          の地名ありますが、読みは「ばんば」だということで、「番場」すなわち関所
          の役割をより強くもっていたのかな、というやや飛躍した推測も浮かんで
          きました。
           ちなみに、この北辺と東辺の遺構は、googleの衛星マップを使うとわりと
          はっきり見てとることができます。

           
 北辺の堀跡と土塁痕跡。
同じく東辺。 


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