太田氏館(おおたし)
 別称  : 中山館
 分類  : 平城
 築城者: 太田乗明か
 遺構  : なし
 交通  : 京成本線京成中山駅徒歩7分


       <沿革>
           八幡荘の代官であった千葉氏被官の太田乗明は、近隣の若宮館主富木常忍や千葉氏庶流
          の曽谷教信と共に日蓮に帰依し、その活動を大きく支えた。乗明と常忍は自らの館に持仏堂を
          建立し、それぞれ本妙寺と法華寺になった。
           常忍は日常と号して法華寺の貫主となり、弘安五年(1282)に日蓮が入寂すると、乗明の子・
          日高が本妙寺に入った。永仁七年(1299)に日常が没すると、日高が法華寺も継承し、以降は
          両寺の住持を同一人物が務めるならわしとなった。
           天文十四年(1545)、両寺は法華経寺として統合され、今日に至っている。


       <手記>
           法華経寺の境内が太田氏の館跡とされ、今も日蓮宗中山門流の大本山として重要文化財の
          祖師堂や五重塔をはじめ、荘厳な堂宇が立ち並んでいます。土塁が残る若宮館に対し、こちら
          は鎌倉武士の館跡など影も形もみられません。京成中山駅から長々と参道が続き、広々とした
          境内に圧倒されます。
           それにしても恐るべしは日蓮という人で、若宮館の他にも池上氏館本間氏館など、多くの
          武士が日蓮に帰依して館跡を寺院として差し出しています。自分を泊めた武士に居館の敷地を
          寄進させる能力をもつスタンド使いだったのではないかというくらい、日蓮のカリスマ性は異常
          といわざるを得ないでしょう。

           
 法華経寺祖師堂。
五重塔。 
 境内の説明板。
 太田乗明の居館についても触れられています。


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