土屋豊前守屋敷（つちやぶぜんのかみ）
	別称　 ：　松田康長屋敷
	分類　 ：　平城
	築城者：　土屋豊前守某
	遺構　 ：　なし
	交通　 ：　小田急線本厚木駅よりバス。「荻野新宿」バス停下車
＜沿革＞ 　　　　　　　　　　　『新編相模国風土記稿』に「土屋豊前守某屋舗蹟」とある。豊前守は慶長五年（1600）に没し、 　　　　　　　　　　その墓は法界寺にあるとされる。法界寺は、北条氏直が家臣松田康長に命じて建立させたもの 　　　　　　　　　　と伝えられていることから、土屋氏は康長の家臣であったと推測されている。 　　　　　　　　　　　法界寺の北西には、康長の屋敷も存在したと伝えられている。康長は、天正十八年（1590）の 　　　　　　　　　　小田原の役で山中城の守将の1人を務め、戦死した。 　　　　　　　　　　　土屋氏・松田氏ともに屋敷の詳しい位置や、あるいは豊前守が康長の屋敷を踏襲したのかなど 　　　　　　　　　　詳細は不明である。 　　　　　　　＜手記＞ 　　　　　　　　　　　法界寺の寺伝や『記稿』にしたがえば、境内周辺またはその北西に土屋氏ならびに松田氏の 　　　　　　　　　　屋敷があったことになります。しかし、その詳しい場所についてはまったく明らかではありません。 　　　　　　　　　　　法界寺自体も荻野川の河岸にあり、屋敷地として十分妥当であるといえます。
	荻野川河畔から法界寺を望む。
法界寺。

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