市三宅城(いちみやけ)
 別称  : なし
 分類  : 平城
 築城者: 永原孝房か
 遺構  : 土塁
 交通  : JR東海道本線野洲駅徒歩15分


       <沿革>
           上永原城主永原氏の支城で、永原出雲守孝房が在城していたとされる。永禄十一年(1568)
          の織田信長の上洛に際して、孝房は六角氏に属したため、信長軍に攻められて市三宅城も落城
          したとされる。
           市三宅城のその後については不明である。


       <手記>
           市三宅の集落の中心に、今も土塁が残っています。西側半分は失われていますが、かなりの
          大きさの土塁で、方形の主郭部分のようすがよく分かる遺構です。東辺中央に虎口のような切れ
          込みがあり、北東隅付近には櫓台と思われる箇所があります。
           主郭の外側に、集落を囲むように楕円形の生活道路が周回しており、外郭の堀跡とも推測され
          ます。これだけの遺構を残していますが、碑などはありません。櫓台の上にお社があるのみです。
           ところで、主郭へ向かう明確な通路はなく、集落のお宅の間を縫って行かなければなりません。
          とりあえずそのうちの一軒の住民の方に了解をいただいて通り抜けさせていただきました。

           
 市三宅城土塁。
虎口跡か。 
 北東隅の櫓台状の箇所から城内を望む。


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