増田氏城(ますだし)
 別称  : 増田城
 分類  : 平山城
 築城者: 増田氏
 遺構  : 土塁、堀、曲輪
 交通  : 伊賀鉄道四十九駅徒歩15分


       <沿革>
           当地を領したとされる土豪増田氏の居城である。増田氏の出自や事跡について、詳細は
          不明である。


       <手記>
           南に木津川を望む、風呂ヶ谷と呼ばれる丘陵の南西端に位置しています。すぐ西隣には
          知高左衛門城が、南西向かいには中森氏城があります。南麓の民家の間から、ちょうど
          増田氏城と知高左衛門城の境を登る山道があり、右を向いても左を見ても城跡という贅沢
          かつ貴重な訪城ができます。
           増田氏城は3城のなかで唯一、主郭の南東隅に出丸を有しています。規模も最も大きく、
          他の2氏より抜きんでた存在であることがうかがえます。これが主従関係によるのか、単に
          増田氏の羽振りが良かっただけなのかは不明です。
           現状、西辺の堀底は歩けますが、城内や北辺の堀の東半は竹藪に埋もれていて踏査は
          困難です。
           ちなみに、南麓の集落には四十九亭というおそば屋さんがあります。旧家の一部を使って
          住民の方が営んでいらっしゃるようで、ぱっと見は高級感がありますが、そんなことはなく、
          地元の人たちがふらっと立ち寄るようなくだけた雰囲気です。おそばの方もしっかり打たれ
          ていて、ここでお昼をいただいてから3城を見て回ると、腹ごなしにもなっておすすめです。

 知高左衛門城跡と増田氏城跡の境の山道。 
 左側は知高左衛門城の土塁。
南西隅出丸の堀と土塁。 
 同上。
主郭西辺の空堀。 
 同上。
主郭北西隅の堀と土塁。 
 城内のようす。
おまけ:麓の四十九亭。 
 四十九亭のおそば。


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