伊久間館(いくま)
 別称  : なし
 分類  : 平城
 築城者: 林氏か
 遺構  : なし
 交通  : JR飯田線飯田駅から車で20分


       <沿革>
           伊久間城主林氏の館とみられているが、詳細は不明である。


       <手記>
           伊久間館は伊久間城のすぐ南側の字堀垣外付近にあったとされています。一帯は、地元の
          人をして喬木村最大の営農地区といわれる真っ平らに造成されており、遺構はおろか位置も
          定かでありません。
           『長野県の中世城館跡』には、遺構として「井戸(あんま井)」と記されていて、農作業をして
          いた方に伺ったところ、上の緑点に示した農薬などを仕舞う小屋のあるところが「あんま井」の
          跡だそうです。したがって、唯一の遺構も失われてしまったようですが、すぐ向かいには縄文
          遺跡の竈跡が保存・展示されています。
           字堀垣外はあんま井跡の南西一帯を指すようで、かつては東を境ノ沢川が流れる南向きの
          寸胴型の丘陵だったとみられ、たしかに開発領主の館が営まれてもおかしくはない地形かと
          思います。
           一帯からは大規模な縄文時代の集落遺跡が検出されているそうで、あんま井跡の西には
          「縄文の丘フルーツパーク」という小公園があります。私が訪れた10月末には、菊が見ごろを
          迎えていて、園内では株分けも行われていました。そして、この丘陵からは正面に飯田城跡
          がきれいに望めます。

           
 伊久間館に関する「あんま井」の跡地。
その向かいの縄文遺跡の竈跡。 
 字堀垣外付近現況。
 縄文遺跡の配置図。 
旧地形についても参考になります。 
 館跡付近から飯田城跡を望む。


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