大泉氏館(おおいずみし)
 別称  : 大泉城
 分類  : 平城
 築城者: 大泉氏
 遺構  : 不詳
 交通  : JR飯田線北殿駅徒歩35分


       <沿革>
           福与城主藤沢氏家臣大泉氏の居館である。大泉氏の出自や、いつごろ入植したのか
          などについては不明である。
           藤沢頼親に仕えた大泉上総は、藤沢四天王の1人に数えられ、強弓の士として知られ
          ていた。『伊那温知集』によると、天文十三年(1544)に武田晴信(信玄)が頼親を攻めた
          際、上総は福与城に寄せる敵兵を散々に射る活躍を見せたが、衆寡敵せず落城したと
          される。
           戦後、上総は帰農したといわれる。


       <手記>
           藤沢氏家臣のなかでも活躍目覚ましい大泉上総ですが、その居館の位置については
          判然としていません。『南箕輪の史跡』では、大泉の字田代を田城の転訛として比定地
          に挙げており、集落南端の大和泉神社北西向かい付近を館跡としています。
           大和泉神社は、もともとあった諏訪大明神社に高根社を合祀したもので、西麓には池
          があったそうです。比定地も神社境内も大泉川の河岸上にあり、開発領主の館としては
          充分ありうべき地形です。ただ、直感的にはむしろ大和泉神社境内の方が、池に臨む
          角地にあり、城館には相応しいようにも感じます。また、諏訪大明神社が大泉氏の出自
          に関連するとすれば、諏訪氏の一族ないし、同じく神氏である藤沢氏の庶流とみることも
          できるかと思われます。

           
 大和泉神社を望む。
『南箕輪の史跡』にいう比定地を望む。 
 大和泉神社。


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