畠山城(はたけやま)
 別称  : なし
 分類  : 平山城
 築城者: 土肥義昌か
 遺構  : 曲輪跡
 交通  : JR予讃線川之江駅徒歩10分


       <沿革>
           伊予守護河野氏の家臣・土肥義昌が、建武四/延元二年(1337)に築いた仏殿城
          支砦とされる。『太平記』によれば、康永元/興国三年(1342)に北朝方の細川頼春が
          仏殿城へ攻め寄せた際、前哨戦として由良氏の籠もる畠山城が攻め落とされている。
           その後の畠山城については不明である。


       <手記>
           川之江城(仏殿城)北東の、塩釜神社の建つ丘が畠山城跡です。今でこそ独立丘の
          ようになっていますが、これは予讃線の線路に切り離されているためで、当時は弥八山
          から延びる峰の先端部分であったようです。
           『日本城郭大系』によれば、本殿前の境内が二の丸で、裏手が本丸とされています。
          本丸跡には石碑が建ち、井戸跡があるそうなのですが、現在はススキに覆われていて
          よく分かりません。こんもりとした地形ではっきりとした遺構は見受けられず、城跡へ来た
          実感はあまり湧きませんでした。南北朝の一戦で使用されなくなったとすれば、仕方ない
          ところかなと思われます。
           境内からは川之江城の模擬天守が正面に望め、現下の畠山城跡で一番の見どころと
          いえます。

 前方下から塩釜神社境内を見上げる。
二の丸跡に建つ塩釜神社。 
 本丸跡と城址碑。
同上。 
 二の丸跡からの眺望。
 右奥に川之江城模擬天守が見えます。


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