開田城(かいでん)
 別称  : なし
 分類  : 平城
 築城者: 中小路氏
 遺構  : 土塁
 交通  : 阪急京都線長岡天神駅徒歩1分


       <沿革>
           開田城は、中小路氏の居城である。中小路氏は、西岡衆と呼ばれる国衆の1人で、土豪ではあったが、
          領主というよりは環濠集落のリーダーであった。もともとは開田天満宮(現在の長岡天満宮)の神官職で
          あったものが、徐々に勢力を伸ばしたとみられている。
           文明二年(1470)、開田城が南東1kmほどの勝龍寺城とともに、山名弾正(政豊か)らの軍勢に攻めら
          れたことが記録に残っている。その後の開田城については不明である。
           なお、中小路氏は現在に至るまで代々開田および長岡天満宮の宮司を務めている。


       <手記>
           現在、開田城址はまるまるマンションの敷地となっていますが、城の西側と南東隅の土塁が保存されて
          います(上の地図の太線部)。また、建設に先立ち、3度にわたって発掘調査が行われ、城のほぼ全容が
          明らかになっています。その成果はマンションのエントランスに復元模型として展示され、誰でも見学する
          ことができるようになっています。
           マンションとして立派なのはもちろんのこと、模型も本格的で、説明もしっかりしています。さらに、手作り
          ではない、業者発注の素晴らしいパンフレットまで用意されていました。城跡の上に建っているということで、
          面倒くさそうに、また申し訳程度に説明板が設けられているマンションは幾つも目にしてきました。しかし、
          この開田城ほどきちんと遺構の保存、調査結果の開示が図られ、駅前にありながらマンションとの共存が
          成り立っている城跡は初めて見ました。
           お世辞ではなく、都市開発と史跡保存の両立のお手本と言って良いと思います。「こんなところに住みた
          いな〜」とも思ってしまいました(笑)。

           
 開田城西側の土塁。
南東隅の土塁。 
 マンションエントランスの復元模型。


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