構堀屋敷(かまえぼり)
 別称  : 林氏屋敷
 分類  : 平城
 築城者: 不明
 遺構  : 堀
 交通  : 東武東上線若葉駅からバスに乗り、
      「塚越」下車徒歩1分


       <沿革>
          『中世城館調査報告書集成』等に記載があるが、詳細は明らかでない。城主は林氏とされ、
         今も同家が居住している。北東約2.5kmには、文亀年間(1501〜04)に信州諏訪から移住した
         とされ、江戸時代には赤尾村の名主を務めた林家の屋敷があるが、両家に関連があるのか
         否かも定かでない。


       <手記>
          県道269号線に面して、南辺と東辺の堀を備えた居宅が構堀屋敷跡です。堀端は畑地と
         なっていますが、その奥には家屋が並んでいるので撮影の際は配慮が必要です。
          構堀というのは堀で囲まれた構造から戦後に付けられたものでしょう。上述のとおり市内に
         同じく林氏の屋敷があるため、混同を避けたとも考えられます。
          敷地内はそれなりに面積があり、典型的な在地領主の居館といえるでしょう。ただ、すぐ
         斜向かいに塚越館があり、林氏がどのような経緯と身分をもつ領主なのかは気になるところ
         です。

           
 南東隅の堀。
南辺の堀。 


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