本間氏館(ほんまし)
 別称  : 上依知本間屋敷、本間氏下屋敷
 分類  : 平城
 築城者: 本間氏
 遺構  : なし
 交通  : JR相模線原当麻駅よりバス
       「上依知」バス停下車徒歩10分


       <沿革>
           上依知の妙伝寺の寺伝によれば、同寺は鎌倉時代の領主本間六郎左衛門重連の居館跡で
          あったとされる。重連は日蓮に深く帰依し、屋敷の土地を寺の敷地として寄進したとされる。また、
          文永八年(1271)に日蓮が処刑されかけると、これを招いて匿ったとも伝えられている。
           依知郷の本間氏のその後については詳らかでないが、後裔には佐渡の国人となった本間氏や
          酒田の豪商となった本間家がある。


       <手記>
           本間氏館跡とされる妙伝寺は、相模川とその河岸の間の平野のなかにぽつねんとあります。
          上依知の集落と水田地帯の境目あたりになりますが、とりたてて要害性は感じられません。
           少し離れたところを大山道や八王子道が通っていて、街道筋と耕作地帯を同時に扼する場所
          として築かれたのでしょう。南西600mほどのところに、同じ本間氏関連とみられる上依知城山
          あります。


           
 本間氏館跡(妙伝寺)を望む。
妙伝寺境内と本堂。 


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