上芝砦(かみしば)
 別称  : 下田屋敷
 分類  : 平山城
 築城者: 長野氏か
 遺構  : 書院、庭園
 交通  : JR上越線高崎駅よりバス
       「田町」バス停下車


       <沿革>
           箕輪城の支城の一つとして、長野氏によって築かれたものと思われる。長野氏家老下田氏の居城でも
          あった。
           永禄九年(1566)の箕輪城の戦いで、上芝砦城将下田昌勝は奮戦したが、力及ばす主君長野業盛と
          ともに自害した。しかし下田氏自体は戦後も存続したようである。
           江戸時代に入って寛文八年(1668)に安房勝山藩が成立し、上芝を含む周辺7ヶ村がその飛び地とな
          った。この地の支配のために白川陣屋が設けられ、代官に西明屋村にいた下田氏が任じられた。下田氏
          は、昔の居城上芝砦のあった場所に広大な屋敷を構えた。代官職は下田氏によって世襲され、明治維新
          まで続いた。



       <手記>
           白川陣屋代官下田氏の旧宅は、その大部分が旧箕郷町役場となりましたが、書院と庭園が残され、旧
          下田邸として無料で公開されています。この屋敷と役場の後背地が丘陵の先端となっており、上芝砦は
          これを利用したものであったと思われます。
           ただ役場周辺は完全に市街地あるいは宅地となっており、旧下田邸以外に古い面影を残すものは何も
          ありません。


           
 旧下田邸の書院と庭園。
上芝砦周辺現況。 


BACK