丸山城(まるやま)
 別称  : なし
 分類  : 平城
 築城者: 大深氏
 遺構  : 土塁
 交通  : JR関西本線新堂駅からバスに乗り、
      「壬生の里」下車徒歩2分


       <沿革>
           明確な遺構は残るが、城主など詳細は不明である。


       <手記>
           丸山の名のとおりこんもりとした丘に築かれていて、北西には壬生野城が、西麓には
          三根氏館があります。南麓にいったん遠回りするような形で道がついていて、先端まで
          行くと南辺の土塁下に小さな神社があり、その裏手から城内に入れます。
           城とはいうものの、典型的なほぼ単郭の伊賀式城館で、丘の中腹を掘り込み、西辺を
          除く三方を土塁で囲んだ構造です。城内は、こちらも伊賀式ではおなじみの放置された
          竹林で、見通しは悪いものの歩くことはできます。
           周辺の城館群と同じく、伊賀郷士の1家の居城とも考えられますが、その場合の候補
          は不明です。また北西の壬生野城は、第二次天正伊賀の乱における壬生野宮山合戦
          の舞台であり、丸山城も周辺郷士の詰城として整備された可能性もありますが、実際に
          攻防戦があったかどうかは分かりません。

 北西から丸山城跡を望む。
土塁の南西端。 
 土塁南西端下のようす。
土塁南東隅のようす。 
 城内のようす。


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