ねずみ城 (Burg Maus) |
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別称 : ペータースエック城、トゥルンベルク城 ドイエルンブルク城 |
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分類 : 山城(Höhenburg) | |
築城者: ベームント2世 | |
交通 : ザンクト・ゴアールスハウゼン駅徒歩40分 | |
地図 : (Google マップ) | |
<沿革> 1353年から1357年の間に、トリーア大司教ベームント2世によって築城が開始された。南2kmほど のライン左岸に築かれたカッツェネルンボーゲン伯のラインフェルス城に対し、ライン右岸での徴税を 確実にするための城であった。1362年にクーノ2世がトリーア大司教に就任するころには、一応の 完成をみたとされる。クーノ2世は1388年にこの城で死去したが、いまわの際まで増改築を続けた。 築城当初はペータースエック城と呼ばれ、後にドイエルンブルク城と称されるようになったといわ れる。1360年、カッツェネルンボーゲン伯がラインフェルス城対岸にノイカッツェネルンボーゲン城を 築くと、同じ右岸の城どうし直接の対立関係に陥った。そのため、ノイカッツェネルンボーゲン城が 「ねこ城」と呼ばれるようになると、ドイエルンブルク城は対比で「ねずみ城」と呼ばれるように なった。そこには、猫が鼠を駆逐するという皮肉がこめられていた。 15世紀から16世紀にかけて、ねずみ城はナッサウ家の抵当に入れられていた。戦火を受ける ことはなかったが、17世紀には一度占領されたことがあるとされる。18世紀には無主の城となり、 1806年には競売にかけられ、石などが他の建材に転用された。 1898年、ねずみ城はケルンの建築家ヴィルヘルム・ゲルトナーによって買い取られ、1900年から 1906年にかけて復興された。現在は個人所有となっている。 <手記> ねこ城とペアで目につく名前ですが、動物のネズミとは縁もゆかりもない無骨な城です。特徴は、 城の建物を楕円形に囲む基壇のような取り巻き石垣でしょうか。 個人所有のため、ねこ城と同じく下から眺めるだけの城です。 |