宮ノ上要害(みやのうえ)
 別称  : 宮ノ上砦
 分類  : 山城
 築城者: 別所氏
 遺構  : なし
 交通  : 三木城跡から徒歩15分


       <沿革>
           別所氏の居城・三木城の支砦であるが、いつごろ築かれたかは不明である。
           天正六年(1578)に始まる三木合戦に際し、補給の望みが断たれて「三木の干殺し」と呼ばれる
          状況に陥ると、同八年(1580)一月六日に宮ノ上要害が攻め落とされた。十一日には鷹尾山城
          落城し、三木城は長治・友之兄弟らの命と引き換えに開城・降伏した。


       <手記>
           鷹尾山城のひとつ南にある峰が宮ノ上要害跡です。ちょうど水道施設の給水塔が建つあたりに
          堀や土塁で囲まれた砦があったと考えられており、遺構は消滅しています。
           施設の外側は「みっきぃ緑地」という散策路になっていて、中央図書館脇などから行くことができ
          ます。給水塔西側の谷筋を下る古道のようなものが見られましたが、要害にどの程度かかわって
          いるものなのかは分かりません。ここだけでは、とても1年半以上の籠城戦の役に立っていたとは
          思えませんが、当時は浄水場前交差点向かって、尾根筋に幾つか防衛ポイントが設けられていた
          と考えられているようです。

 中央図書館前から宮ノ上要害跡の丘を望む。
要害跡に建つ給水塔。 
 給水塔西側の谷筋。古道跡か。


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