百瀬陣屋(ももせ)
 別称  : 百瀬代官所
 分類  : 陣屋
 築城者: 諏訪頼久
 遺構  : 枡形
 交通  : JR篠ノ井線平田駅からバスに乗り、
      「デリシア寿豊丘店」下車徒歩5分


       <沿革>
           明暦三年(1657)、諏訪高島藩3代藩主・諏訪忠晴が家督を継ぐと、弟の頼蔭と頼久が
          それぞれ1千石ずつを分知された。頼久は当初、内田・赤木を知行して前者に代官所を
          置いていたが、寛文十一年(1671)に入会の山論が生じたため所領替えを行い、百瀬村
          に新たな陣屋を設けた。
           はじめは三井氏が代官を務め、頼久が没した享保元年(1716)からは萩原氏と近藤氏
          の交代制となり、さらにその後、近藤氏の単独となって明治維新まで続いた。


       <手記>
           百瀬陣屋跡には、今も近藤氏のご子孫が住んでおられるようです。陣屋なので要害性
          はありませんが、南東隅に枡形が残り、門脇に説明板が建っています。その他の部分は
          近代的に改築され、居宅の出入り口も別に設けられていますが、こうして旧跡の風情を
          一部でも保存していただけるのはありがたいことです。

           
 陣屋跡枡形。
門脇の説明板。 


BACK