古館(ふる)
 別称  : 中宿古館、源蔵館
 分類  : 平山城
 築城者: 須田源蔵
 遺構  : なし
 交通  : JR東北本線須賀川駅からバスに乗り、
      「阿武隈小入口」下車徒歩5分


       <沿革>
           16世紀に、須田源蔵によって築かれたとされる。源蔵は二階堂氏家老須田秀信の
          五男で、江持村・堤村等を領していた。同一人物かは不明だが、天正十七年(1589)
          の須賀川城攻防戦に際し、籠城方の将として須田源蔵の名がみえる。この戦いで
          二階堂氏が滅んだことにより、古館も廃されたと推測されるが、確証はない。


       <手記>
           館跡は阿武隈小学校となっており、遺構はありません。学校建設に先立つ調査で、
          およそ100m四方の方形館であったこと、それ以前に7基の古墳があったものを破壊
          して築かれていることが明らかとなっています。
           須賀川城から近いところにあるものの、支城というよりは純粋な在地領主の居館で
          あったものと思われます。

           
 古館のあった丘を西麓から見上げる。
館跡現況。 


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