根小屋（ねごや）
	別称　 ：　なし
	分類　 ：　平山城
	築城者：　武川衆か
	遺構　 ：　不詳
	交通　 ：　JR中央本線韮崎駅よりバス。 　　　　　　　「台ヶ原中」バス停下車徒歩5分
＜沿革＞ 　　　　　　　　　　　根小屋の字が残り、『中世城館調査報告書集成』によれば五輪塔が存在するとある。 　　　　　　　　　　中山砦の根小屋であることはほぼ間違いないと思われるが、確証はない。 　　　　　　　＜手記＞ 　　　　　　　　　　　中山砦のある中山の北東麓、対岸に甲州街道台ヶ原宿を望む尾白川べりの台地上 　　　　　　　　　　が根小屋と呼ばれています。現在は水田としてきれいに区画整理されています。上述 　　　　　　　　　　のとおりまず中山砦の根小屋とみて間違いはないでしょうから、本来は砦と分けるのは 　　　　　　　　　　適当ではないかもしれません。ただ、確実とまではいえないことと、『集成』では別扱い 　　　　　　　　　　となっていることから、ここでも別項としました。 　　　　　　　　　　　遺構についてはあまり望めないでしょうが、地形をみる限りでは相当な広さの平地が 　　　　　　　　　　展開しており、武川衆が集結できるだけのスペースはあるものと思われます。根小屋 　　　　　　　　　　の目の前には天正十年（1582）の天正壬午の乱における花水坂の戦いの舞台花水坂 　　　　　　　　　　があります。徳川方に属した武川衆が、中山砦ないしこの根小屋から北条方の深沢砦 　　　　　　　　　　へ攻めかかったとする構図は、想像に難くありません。
	根小屋俯瞰。
甲州街道側から根小屋を望む。

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