大和田陣屋(おおわだ)
 別称  : なし
 分類  : 平城
 築城者: 伊達房実
 遺構  : 土塁
 交通  : 東武野田線大和田駅徒歩10分


       <沿革>
           岩付太田氏家臣で伊達城主の伊達房実は、天正十八年(1590)の小田原の役後
          に関東に入封した徳川家康に召し抱えられた。翌十九年(1591)には、大和田村に
          250石を与えられ、かつての居城伊達城の近くに大和田陣屋を建設した。
           江戸幕府成立後は旗本となり、大和田陣屋は幕末まで続いた。


       <手記>
           大宮商業高校の南から南西にかけての区画が、大和田陣屋跡とされています。
          かつては説明板や南辺の土塁が残っていたようですが、どちらもなくなってしまった
          ようです。とくに陣屋跡の西半を占めていたと思われる旧家は、土地の多くを分譲に
          回し、居宅もすっかり現代的に立て直されたようです。
           高校に近い北辺の東側にも、かろうじてながら土塁が認められます。逆にこちらは
          お手入れが十分に入っていないようで、貴重な遺構をなんとか残していただければ
          と願うばかりです。

           
 北辺の土塁。
陣屋跡現況。 
 


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