大谷陣屋(おおや)
 別称  : 大谷陣屋
 分類  : 陣屋
 築城者: 近藤用行
 遺構  : なし
 交通  : 天竜浜名湖鉄道都筑駅徒歩25分


       <沿革>
           五近藤家の1つ・大谷近藤家3千石の陣屋である。大谷近藤家は、気賀近藤家5千石の
          旗本・近藤用可の庶長子・用行が、寛永元年(1624)に2千石を分知されたことにはじまる。
          用行は3千石まで加増され、そのまま明治維新まで続いた。当主は基本的に江戸在府で
          あったため、実地支配は陣屋南方の大谷代官屋敷の大野家が行っている。
           天保十三年(1842)、7代・近藤用誉は内野村(現在の浜名区内野)へ陣屋を移転した。
          背景には、当地で財を成した米問屋・横田茂兵衛の影響があったとされる。これにより、
          大谷陣屋は廃されたものとみられる。


       <手記>
           上に図示したポイントに、蔦で覆われて文字も読めない説明板が設置されています。その
          前の道路は、駐車はおろかすれ違いも困難なので注意が必要です。大谷代官屋敷の脇の
          姫街道案内板前に止めて、そこから歩いた方が無難でしょう。
           大谷近藤家3千石となかなかの大身旗本ですが、幕末に移転したこともあってか、周囲は
          一面の柑橘畑で遺構らしきものは見当たりません。

           
 説明板。
陣屋跡現況。 
 陣屋跡から都筑大谷川沿いを俯瞰。


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