乙業館（おとなり）
	別称　 ：　なし
	分類　 ：　平城
	築城者：　長野乙業
	遺構　 ：　不詳
	交通　 ：　関越自動車道前橋�TCより車で１０分
＜沿革＞ 　　　　　　　　　　　長野乙業の居館と伝えられる。乙業は、武田信玄の侵攻を撃退し続けたことで名高い長野業正の祖と 　　　　　　　　　　される。しかし、長野氏の系譜には不明な点が多く、乙業から業正までの繋がりははっきりとしていない。 　　　　　　　　　　乙業館のすぐ南には、箕輪城築城以前の長野氏の居城であった浜川館がある。 　　　　　　　　　　　もし乙業が長野本流の祖であれば、乙業館は浜川館以前の長野氏の居城と考えることも出来る。また 　　　　　　　　　　乙業の弟が長野氏を継承したとする説もあり、この場合は、乙業館は浜川館の支城として築かれたと考 　　　　　　　　　　えるのが妥当であろう。 　　　　　　　　　　　いずれにしろ、長野乙業が拠ったという他は一切不詳である。 　　　　　　　＜手記＞ 　　　　　　　　　　　乙業館は井野川の河岸を利用して築かれ、川のすぐ下流には浜川館があります。現在城跡は、北側が 　　　　　　　　　　日本装弾（株）の工場となり、南側が畑地となっています。遺構の有無は良く分かりません。工場の中を 　　　　　　　　　　そっと覗いたところ、低い土盛りが見られましたが、これが昔からあるものかどうかは何ともいえません。
	館南側の畑地。
館北側の工場。

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