小島氏館(こじまし)
 別称  : なし
 分類  : 平城
 築城者 : 小島氏
 遺構  : 堀、土塁
 交通  : 東武東上線若葉駅からバスに乗り、
      「小沼」下車徒歩3分


       <沿革>
          『新編武蔵国風土記稿』小沼村少林寺の項によれば、同寺は道斎宗現沙彌によって永禄
         二年(1559)に創建された。宗現は村の農民小島氏の出とされるが、同家は『記稿』が編纂
         された江戸時代には絶えていたとある。
          少林寺の西方に位置する西光寺城の城主は山内上杉家臣小島氏とされ、西光寺の開基
         も同氏とされる。小沼の小島氏も同族と考えられるが、確証はない。


       <手記>
          少林寺境内の北辺に、土類の痕跡をともなった堀跡が見られます。このあたりは台地の縁
         にあたり、北にはごく浅い谷が入り込んでいることから、在地領主の館としてはあり得る地形
         だといえます。
          館跡の少林寺ですが、グーグルストリートビューで見ると小さな本堂が写っているところ、
         現状では更地になっていました。老朽化のためか、近年取り壊されたようです。魚籃観音の
         小さなお堂が残るだけの寂しい景色になってしまっているのが残念でした。

           
 館跡の少林寺。
 つい最近までここに本堂があったようです。
境内北辺の堀跡。 
 同じく堀跡と土塁状地形。
同上。 
 館跡周辺現況。


BACK