| シュネーブルク城 ( Schneeburg ) |
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| 別称 : なし | |
| 分類 : 山城(Höhenburg) | |
| 築城者: ホルンベルク家か | |
| 交通 : ザンクト・ゲオルゲン駅徒歩30分 | |
| 地図 :(Google マップ) | |
<沿革> 1312年に、フリードリヒ・フォン・ホルンベルクの持ち城として初めて史料に登場する。南東10km ほどの山中にあるヴィルデ・シュネーブルク城について1302年に「新しくて険しいシュネーブルク」 と記されていることから、13世紀後半に築かれたと推測されている。築城主もホルンベルク家で あったは定かでなく、後代には「シュネーヴェスベルク(Schnewesberg)」という表記もみられること から、13世紀前葉にフライブルクの有力者として勃興したシュネブリン家(Schnewlin)との関連も 考えられている。 1349年、フリードリヒの息子ないし甥のヴェルナーが城と付属の農場をザンクト・ガレン修道院に 寄贈し、修道院は改めてヴェルナーに城と麓のエブリンゲンを封地として返還した。しかし1387年、 ヴェルナーの妹のベアトリクスとその息子たちは、200グルデンと引き換えに城と所領の請求権を 放棄した。1426年にコンラート・フォン・ホルンベルクが相続権を主張すると、当時の抵当権者と みられるコンラート・ディートリヒ・フォン・ラートザムハウゼンは質請けとして1200グルデンを要求 した。これはコンラートには支払い不可能な額であったようだが、彼はコンラート・ディートリヒの姪 ベニグノーザと「意を決して」結婚し、シュネーブルク城とエブリンゲンを獲得した。 コンラートは山上の不便を厭い、山麓のエブリンゲンに新たな城館を建造すべく用地の取得を 進めた。コンラートが1457年ないし1458年に没すると、ベニグノーザはハンス・フォン・エンプスと 再婚したが、修道院はコンラートの親戚であるアントン・フォン・ホルンベルクを領主に封じたため、 ハンスとアントンの間で法廷闘争に発展した。1460年にエンプス家が勝利したが、アントンの子 マティアスは相続権を主張し続けた。1469年、ハンスは最終的にマルガレーテ・フォン・ホルン ベルクと和解に至り、マルガレーテはシュネーブルク城とエブリンゲンに関する権利を放棄した。 コンラートやハンスのころにはエブリンゲンに居館が移されていたとみられ、シュネーブルク城は 顧みられることなく朽ちていったと推測されている。1525年の農民戦争で破壊されたとする説も あるものの、根拠は乏しく事実とは考えられていない。1550年には「主なき城館」、1574年には 「廃墟となった城」と記述されている。 <手記> フライブルク市街の南西にゆったりとした双子の山があり、そのうち低い方から派生する尾根の ピークに、シュネーブルク城は築かれています。直訳すると「雪城」というロマンチックな城名です が、雪そのものとは無関係のようです。山頂ではなく尾根のピークに位置しているのは、おそらく 南側の鞍部を当時山越えの道が通っていたからでしょう。高い方のシェーンベルクにも、城館が あったといわれています。 城跡へは北麓のザンクト・ゲオルゲン駅から比高270mほどのハイキングで行けます。廃墟の ままで保存が図られており、直近では2000年に修復工事が行われたそうです。山容が緩やかと いうこともあってか縦横比1:3の綺麗な長方形をしていて、少なくとも3つの建物があったようで、 それぞれの城壁が部分的に残っています。主塔とみられる北西隅の城壁は2階と3階に、居住棟 とみられる南側の城壁は地階に窓が付いていて、後者は列車のように窓に垂直の石の椅子が 設けられているのが印象的でした。 登山道のある東辺を除く三方を囲む横堀も、いささか藪に埋もれていますが大きな見どころ。 またエブリンゲン方面の眺望も開けています。とはいえ周辺には農場が2軒あるだけで、たしかに ここに居住し続けるのは合理的とはいえないでしょう。 |
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| フライブルクのシュロスベルクから シュネーブルク城跡のある双子の山を望む。 |
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| シュネーブルク城跡をアップで臨む。 | |
| シェーンベルク中腹から城跡を見下ろす。 | |
| 主塔の城壁。 | |
| 北側の居住棟の西辺城壁。 | |
| 同じく東辺城壁。 | |
| 説明板。 | |
| 井戸跡。 | |
| 南側の居住棟跡から主塔跡を望む。 | |
| 南側の居住棟東辺の城壁。 | |
| 窓際の石椅子。 | |
| 城山からエブリンゲン方面の眺望。 | |
| 主塔の城壁を外側から見上げる。 | |
| 主塔下の空堀。 | |
| 同じく居住棟西辺城壁を見上げる。 | |
| 南辺の空堀。 | |
| 同上。 | |
| 南西の横堀土塁から城跡を望む。 | |