下笠城(しもがさ)
 別称  : なし
 分類  : 平城
 築城者: 下笠氏
 遺構  : 微高地
 交通  : JR東海道本線草津駅よりバス
       「下笠西」バス停下車


       <沿革>
           下笠氏の居城とされる。下笠氏の出自は不明だが、下笠城北東の老杉神社の社伝に
          よると、宝徳四年(1452)に下笠高賀なる人物が社殿を造営している。したがって、この
          ころまでに下笠に城館が営まれていたものと推測される。
           永禄九年(1566)、下笠信濃守・三郎左衛門弼之父子は青地城主青地駿河守茂綱と
          戦い、敗れて滅ぼされた。その後の下笠城については不明である。


       <手記>
           下笠地区は、旧草津川と葉山川に挟まれた平野にあり、下笠城はその間をいくつも
          流れる用水川の一画にあります。眼の前を浜街道が通り、また真東に向かえば草津に
          至ることから、交通の要地にあったものと推測されます。
           城中や市場といった小字が伝わっていますが、遺構は見当たりません。下笠駐在所
          裏手の、宅地および更地となっているあたりが下笠城跡とされています。周辺に対して
          やや微高地となっており、これが唯一の城の面影ということだそうです。

           


下笠城址周辺現況(中央の微高地周辺)。


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