下北高平館(しもきたたかひら)
 別称  : 高平館
 分類  : 平城
 築城者: 金沢監物か
 遺構  : 土塁
 交通  : JR常磐線原ノ町駅徒歩25分


       <沿革>
           『日本城郭大系』に、金沢監物の居館とある。金沢氏は、相馬重胤が元享三年(1323)
          に奥州へ下向した際に同行した家臣の1人とされるが、「金沢監物」なる人物については
          詳らかでない。
           下北高平館は、重胤の下向以来、金沢氏累代の居館として続いたとみられる。廃城
          時期も定かではないが、遅くとも慶長十六年(1611)に相馬家の居城が中村城へ移され
          るまでの間と推測される。


       <手記>
           下北高平館の正確な位置について情報はなかったのですが、字古舘にあるということ
          から、このあたりだろうと訪ねてみたところ、上の地図に緑点で示したところに城址標柱
          がありました。
           その向こう側には敷地の広い旧家があり、緑線で示した北辺と西辺には土塁が残って
          います。とくに北辺の土塁は、後世の改変かもしれませんが、横矢状の折れも付属して
          いました。標柱によれば、館は東西80m、南北120mの規模ということで、こちらの旧家と
          その南向かいの民家ぐらいまでが城域だったものと推察されます。

           
 館跡標柱。
館跡現況。 
 北辺の土塁。
西辺の土塁。 


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