志を洞砦(しおぼら)
 別称  : なし
 分類  : 山城
 築城者: 不明
 遺構  : 削平地、堀跡か
 交通  : JR高山本線高山駅からバスに乗り、
      「ラクール前」下車徒歩35分


       <沿革>
           遺跡地図に記載があるが、詳細は不明である。


       <手記>
           遺跡地図によれば、広瀬氏や三木姉小路氏の詰城とされる高堂城から、瓜巣川を挟んだ
          対岸の小丘上が志を洞砦跡とされています。緩やかそうな南東から登ろうとしたところ、麓の
          畑にいた地元の方に南西麓からのほうが行きやすいと教えてもらいました。
           頂部は塚状を成していて、その下に2〜3段の段築や帯曲輪状地形がみられました。塚は
          このあたりの山中に多い古墳ではないかと思われます。北東尾根筋には堀切と見えなくも
          ない地形がありましたが、遺構かは判断に窮します。
           人工地形ではあるとみられるものの、城砦としてはあまりにも簡素といえるでしょう。高堂城
          の支砦のほかに、羽柴秀吉の命を受けた金森長近が天正十三年(1585)に飛騨を平定した
          際の、急造の前哨であった可能性も考えられますが、結論は出せそうにありません。

           
 志を洞砦跡全景。
南側から望む。 
西端が登山口。 
 頂部下の段築。
頂部のようす。古墳か。 
 帯曲輪跡か。
北東尾根の堀切状地形。 
 南西ひとつ手前の小ピーク。
砦の麓から高堂城跡を望む。 


BACK