白幡本宿遺跡(しらはたもとじゅく)
 別称  : なし
 分類  : 平山城
 築城者: 不明
 遺構  : なし
 交通  : JR埼京線/武蔵野線武蔵浦和駅徒歩5分


       <沿革>
           現在の白幡中学校の敷地内から、戦国時代の堀や建物跡が発掘された。詳細は不明である。

       <手記>
           白幡中学校は、西麓に白幡沼、東を小谷に挟まれた舌状台地の先端にあり、中世城館を営む
          のに絶好の地といえます。南麓の医王寺には、延慶二年(1309)と刻まれた巨大で特異な形を
          した板石塔婆があります。また、東麓の起志野天神社は700年の歴史を持つとされています。
           遺跡のすぐ東を中山道が走っており、周辺は鎌倉時代ごろには開発されていたものと推測され
          ます。300mほど南には宇田川氏の館跡とされる白幡観音があります。宇田川氏は岩槻太田氏
          家臣とされていることから、白幡本宿遺跡は宇田川氏以前の開発領主の館跡とも考えられます。

           
 白幡本宿遺跡(白幡中学校)を望む。
 画面中央のお寺は医王寺です。
医王寺山門。2階は鐘楼になっているようです。 
板石塔婆といい、いろいろと珍しい感じのお寺です。 


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