白土環濠(しらつち)
 別称  : なし
 分類  : 環濠集落
 築城者: 白土氏か
 遺構  : 環濠跡
 交通  : 近鉄奈良駅またはJR奈良駅から
      バスに乗り、「白土町」下車徒歩5分


       <沿革>
           筒井氏に属する白土氏が居を構えていたとされるが、環濠が形成された時期および
          経緯については不明である。永禄十一年(1568)、は筒井城を攻め落とした松永久秀
          は、白土に陣城を構えて井戸城攻囲の拠点としたとされる。
           元亀二年(1571)、再起を期した筒井順慶が辰市城を築いて決戦を誘った際、白土
          にも要害が構えられたとされる。この戦いに勝利した順慶は大和での地位を確立した
          が、その後の白土環濠および白土氏については詳らかでない。


       <手記>
           白土環濠は東西に長い長方形の環濠集落で、堀跡が水路として名残を留めている
          のみです。最も明瞭な環濠跡は、北東隅の白坂神社と浄福寺の間の水路でしょう。
          白坂神社はまるで詰曲輪のように格好よく張り出していますが、どうも境内は環濠外
          のようです。

 白坂神社。
 境内はぎりぎり環濠外のようです。
白坂神社と浄福寺の間の環濠跡。 
 北辺の環濠跡。
南辺の環濠跡か。 


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