小水城(しょうみずき) | |
別称 : 上大利小水城 | |
分類 : 平城 | |
築城者: 大和朝廷 | |
遺構 : 土塁 | |
交通 : JR鹿児島本線水木駅からバス、 「小水城」下車すぐ |
|
<沿革> 天智天皇三年(664)に、水城や大野城が整備されたのと期を同じくして築かれたものと 推測されている。13世紀後半の元寇を最後に、水城とともに廃れていったとみられる。 水城と異なり一度は忘れ去られていたが、昭和の初めに陸軍少将竹内榮喜が「稲田中 に水木跡と概ね同型の土塁を確認した」と発表したことから、再びその存在を知られるよう になった。 <手記> 小水城は水城の南西延長にあり、一体の防塁として構築されたものと思われます。ただ、 水城からひと峰またいでいることや、水城と別個に再発見されていること、なにより水城と 異なり国の特別史跡に含まれていないことから、ここでは別項として扱っています。ちなみ に、この上大利小水城の北西、JR博多南駅の東方には大土居小水城と天神山小水城が あり、こちらは小水城とつくものの両者とも史跡に指定されています。 上大利の小水城は、小水城ゆめあかり広場として整備されています。住宅地のなかに 土塁が保存されているほか、説明板も設置されています。水城駅からここまでは、水城を 脇目に木立の中の散策路を抜けて20分ほどで歩いて来られるので、徒歩で訪ねるのが おすすめです。 |
|
上大利小水城の石碑。 特別史跡と書いてありますが、 この土塁は指定されていません。 |
|
小水城の土塁。 | |
小水城ゆめあかり広場を俯瞰。 |