宿根木城(しゅくねぎ)
 別称  : なし
 分類  : 平山城
 築城者: 本間氏か
 遺構  : 土塁か
 交通  : 小木市街または羽茂市街からバスに
      乗り、「小木民俗博物館」下車徒歩5分


       <沿革>
           『日本城郭大系』によれば、木野浦代官本間氏庶子の館とある。木野浦本間氏は
          羽茂城主羽茂本間氏の庶流とされ、宿根木集落の現地説明板によれば、1260年代
          ごろには羽茂殿の出城があったとされる。
           『大系』には「建武合戦で廃城」とあるが、詳細は定かでない。南北朝時代は羽茂
          本間家の勢力拡大期にあたることから、木野浦家と羽茂家が対立して、前者が滅ぼ
          されたものとも考えられる。


       <手記>
           宿根木といえば、JR東日本のCMで一躍有名になった観光スポットですが、その脇
          には集落の発展以前の城跡がありました。集落東側の展望台から道路の反対側に
          目を向けると階段があり、そこから城跡方面へ歩いていくことができます。
           現状はきれいな水田や藪となっていて、城跡らしさはありません。そもそも南北朝
          時代の城ですから、周囲が要害であればそれ以上の造作がなされていたかどうかも
          定かでありません。
           一応、先端側の藪の中に目を向けると、土塁状の地形や一段下がった平場などが
          みられます。ただ、これらが城の遺構かどうかは判然としません。

           
 宿根木の集落前から宿根木城跡を望む。
宿根木城跡現況。 
 先端付近の土塁状地形。
おまけ1:宿根木の集落と左奥に城跡。
 おまけ2:CMでおなじみの撮影ポイント。


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