大将陣(たいしょうじん)
 別称  : なし
 分類  : 平山城
 築城者: 織田信忠
 遺構  : 削平地
 交通  : 明智鉄道岩村駅徒歩15分


       <沿革>
           天正三年(1575)、長篠の戦いに勝利した織田信長は、長らく奪われていた岩村城を奪還すべく、
          嫡子信忠に3万の兵を預けて攻略させた。攻城戦は5か月にも及び、織田軍が本陣を布いた小丘は
          いつしか大将陣と呼ばれるようになった。
           信長の叔母であり、前岩村城主遠山景任に嫁いでいた景任未亡人と、岩村城を落とした際に景任
          未亡人との結婚を城兵救命の条件とした秋山虎繁(信友)が、開城後に処刑された場所でもある。


       <手記>
           大将陣は岩村城を望む小高い丘で、今は公園として供養塔や顕彰碑が建てられています。要害性
          には乏しいものの、ここからは岩村城やその大手口がよく望めます。
           近世には搦手口だった、城山北方の大円寺集落方面が中世の大手だったとする説がありますが、
          その場合大将陣からは大円寺集落方面が全く見えないため、少なくともこのころには現在と同じ位置
          に大手が開かれていたと考えるべきかと思います。


 大将陣公園。
大将陣から岩村城を望む。 


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