滝尻城(たきじり)
 別称  : なし
 分類  : 平城
 築城者: 小山氏
 遺構  : 土塁
 交通  : JR常磐線泉駅徒歩15分


       <沿革>
           森鴎外の『山椒大夫』で有名な安寿と厨子王の父岩城判官政氏が住んでいたともいわ
          れるが、「安寿と厨子王」はあくまで説話であり、政氏の実在は確認できない。一般には、
          鎌倉時代初期ごろから八条院領菊田荘を管理していた、下野小山氏によって築かれたと
          みられている。
           南北朝時代に入った建武四/延元二年(1337)、菊田荘司小山駿河守は南朝につき、
          滝尻城は北朝方の石川氏や好嶋荘預所伊賀盛光らに攻め落とされた。滝尻城のその後
          については詳らかでない。


       <手記>
           滝尻城跡は諏訪八幡神社となっていて、北東に直線の土塁が残っています。その内側
          には池があるのですが、位置的にみて城とは関係なさそうです。おそらく方形の館城で、
          南北朝期以降も使われたかどうかは判断の難しいところです。
           今の地図からも分かるとおり、付近は釜戸川の河口部で、ここまで舟を着けるには格好
          の入り江だったようです。対岸には神山前館があり、あるいはいずれかの時期に、河港
          監視の役割はこちらに移ったのかもしれません。

           
 城址碑。
北東辺の土塁。 
 同上。
参道脇の土塁断面。 
 諏訪八幡神社。


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