刀根山城(とねやま)
 別称  : 刀根山砦
 分類  : 平山城
 築城者: 織田信長
 遺構  : なし
 交通  : 大阪モノレール柴原阪大前駅徒歩1分


       <沿革>
           『信長公記』によれば、天正六年(1578)に謀反を起こした有岡城主荒木村重を織田信長が
          攻めた際、刀根山御坊の付近に付城の1つを築いたとされる。刀根山御坊は本願寺3世法主
          覚如の長男・存覚が、貞治二/正平十八年(1363)に創立したとされる。番将には稲葉新六
          (貞通か)、氏家左京亮(直昌)、安藤平右衛門(定治か)、芥川某が置かれた。
           翌天正七年(1579)十月に有岡城が陥落すると、刀根山城も役目を終えて廃されたと推測
          される。


       <手記>
           刀根山御坊は本願寺派の常楽寺となっており、境内の「刀根山御坊由緒」の碑文に、城砦
          として取り立てられたことも触れられています。遺構はなく、古地図を見てもとくに要害地形と
          いうわけではありません。石山本願寺との戦いも並行して続いていた信長により、そちらへの
          見せしめの意味も含めて御坊が陣城として接収されたとも考えられます。

 常楽寺。
境内の刀根山御坊由緒。 


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