尖屋敷(とんがり)
 別称  : 佐渡屋敷
 分類  : 平城
 築城者: 岩岡佐渡か
 遺構  : なし
 交通  : 長野自動車道松本ICから車で25分


       <沿革>
           『日本城郭大系』によれば、岩岡佐渡が詰めていたと伝わるとされる。岩岡氏は梓川沿いの
          岩岡館を居館とし、佐渡は天文十四年(1545)の塩尻峠の戦いで討ち死にした岩岡石見の子
          とされる。


       <手記>
           尖屋敷は名前の通り、北黒澤と南黒澤の合流点に突き出た峰先に位置しています。現況は
          電波塔や果樹畑となっていて、遺構らしきものは見当たりません。両者の間には小沢が流れ、
          それによって比定地は南北二又に割かれています。この沢は人工河川のようにも見えますが、
          今昔マップにも両黒沢の間の丘陵が二又の尾根になっている様子が描かれているため、当初
          から南北2郭から成る城館であった可能性もあるでしょう。

           
 尖屋敷跡現況(南側)。
同じく北側。 
 両者の間の小沢。


BACK