月吉屋敷(つきよし)
 別称  : なし
 分類  : 平城
 築城者: 月吉
 遺構  : なし
 交通  :東武東上線川越市駅徒歩10分


       <沿革>
           聖護院門跡准后道興が著した『廻国雑記』に、月吉なる侍が居住していたと記されて
          いる。同書は、道興が文明十八年(1486)から翌十九年にかけて旅した東国のようすを
          書き記したもので、関東では長享の乱が始まる直前の情勢を伝えるものである。
           したがって、月吉は河越城主扇谷上杉氏に仕える武士であったと推測されるが、詳細
          は不明である。そもそも、月吉が姓なのか名なのかもはっきりしない。


       <手記>
           月吉は、赤間川とその支流に三方を囲まれた、さほど広くない地区です。月吉屋敷の
          所在地は明らかとなっておらず、現在の月越小学校ないし月吉団地敷地内ではないか
          と推測されています。ただ、両者を併せると月吉地区の半分近くを占めるため、結局の
          ところどこにあったか皆目分からないということのようです。
           当然ながら、遺構も案内等もありません。

           
 比定地1:月越小学校。
比定地2:月吉団地。 
 


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