横越城(よこごし)
  別称  : 横越館
  分類  : 平城
 築城者 : 藤原安親
  遺構  : 土塁・堀跡
  交通  : 山形鉄道フラワー長井線蚕桑駅徒歩40分


       <沿革>
          平安末期、京都の藤原安親が平泉の奥州藤原氏を頼って下向し、当地に居館を構え
         のがはじまりと伝わる。安親は「横越太郎」と名乗り、以降約250年にわたって横越氏が
         下長井荘白川以北を治めた。
          後に横越氏は鮎貝城を築いて移り、鮎貝氏を称した。横越城のその後について詳細
         は不明である。江戸時代に入って、館の跡地に高徳寺が建立された。


       <手記>
           横越城は、東西140m、南北130mほどの方形館です。現在でも、南北に「南小路」
         「北小路」の字名が残っていますが、遺構はほとんど見られません。南小路にお住まい
         の菅野氏に伺ったところ、昔は四方を巡る堀が残っていたそうですが、今では側溝程度
         に埋まってしまっています。
           なお、当城を訪れるにあたって有益なお話をいただいた南小路の菅野氏、横田尻の
         小林氏、そして親切に場所を教えてくださった横田尻公民館の方々に、この場を借りて
         御礼申し上げます。





横越城址に立つ高徳寺



横越城堀跡


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