吉田城（よしだ）
	別称　 ：　なし
	分類　 ：　平山城
	築城者：　吉田伊郷か
	遺構　 ：　段築、堀跡か。
	交通　 ：　JR仙石線多賀城駅または本塩釜駅よりバス 　　　　　　　「吉田浜」バス停下車徒歩1分
＜沿革＞ 　　　　　　　　　　　『日本城郭大系』によれば、花淵城主花淵（花節）紀伊守の家臣吉田伊郷の居城と 　　　　　　　　　　される。花淵氏の主君留守氏が天正十八年（1590）の奥州仕置で改易となった際に 　　　　　　　　　　廃城となったものと推測されるが、詳細は不明である。 　　　　　　　　　　 　　　　　　　＜手記＞ 　　　　　　　　　　　吉田城は海に臨んで突き出た小丘を利用した城で、現在は金剛寺の墓地となって 　　　　　　　　　　います。『大系』には段築が一部残るのみとあり、当該のものかは不明ですが、墓地 　　　　　　　　　　は東西で2段になっています。さらに墓地の付け根を横切る切通しのような道があり、 　　　　　　　　　　あるいは城の堀切を転用したものかもしれません。そう考えると、一応当時の吉田城 　　　　　　　　　　の全体像がなんとなく想像できます。 　　　　　　　　　　　城主とされる吉田伊郷は花淵城主花淵紀伊守の家臣ということですが、花淵城は 　　　　　　　　　　吉田城とは入り江を挟んだ目と鼻の先でほぼ同じ高さにあるため、花淵（花節）氏の 　　　　　　　　　　分家なのではないかと類推されます。
	墓地となっている吉田城址。
墓地内の段差になっている部分。段築跡か。
	墓地の付け根の切通し道。堀切跡か。
吉田城址付近からの眺望。右手奥の丘が花淵城址。　 ちなみに元旦の黎明です。

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