安形伊賀守屋敷(あんがたいがのかみ)
 別称  : 安形伊賀屋敷
 分類  : 平城
 築城者: 安形伊賀守か
 遺構  : なし
 交通  : 天竜浜名湖鉄道都筑駅徒歩15分


       <沿革>
           佐久城主浜名氏の重臣・安形伊賀守正道の屋敷跡とされる。安形氏は浜名県主にはじまる
          古族・縣氏と同族とされるが、伊賀守に至る系譜は詳らかでない。
           永禄十一年(1568)に徳川家康が佐久城を攻略し、浜名頼広らが甲斐へ落去すると、伊賀
          は徳川家に出仕したとみられる。その後の動静も明らかでないが、子孫は宇都宮藩戸田家の
          家老となったとされる。


       <手記>
           上の図に示した緑点の場所に説明板が建ち、都筑大谷川沿いの台地上に位置しています
          が、要害性はとくにみられません。説明板には「畑の中に伊賀守の墓と伝わる石碑もある」と
          あり、裏手の畑に古そうな石碑がいろいろありましたが、どれのことかは分かりませんでした
          (そもそもどの畑なのかも判然としませんが)。
           普通に考えれば、浜名氏に仕えていた頃の屋敷なのでしょうが、徳川家に転じた後も使用
          されていたのかも不明です。県道を少し北へ下ると、江戸時代の大谷代官屋敷跡があります
          が、さすがに両者が併存していたことはないでしょう。

           
 県道沿いの説明板。
説明板近影。 
 屋敷跡周辺現況。
説明板裏手の畑にある石碑群。 
「伊賀守の墓と伝わる石碑」もこの中にあるか。 


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