有賀城(あるが)
 別称  : 殿村城
 分類  : 平城
 築城者: 有賀氏
 遺構  : 不詳
 交通  : JR飯田線田畑駅徒歩15分


       <沿革>
           福与城主藤沢氏に属した有賀氏の居城とされる。有賀氏は、諏訪氏の有力分家である
          有賀城主有賀氏の庶流と推測され、同じく神氏の藤沢氏とは同族とみられるが、詳しい
          系譜は不明である。
           天文十四年(1545)ないし十八年(1549)に藤沢頼親が武田氏に攻め降された際、有賀
          宮内助が武田勢と戦い討ち死にしたと伝わる。その後、有賀氏は帰農したとされ、有賀城
          も城としての機能を失ったとみられる。


       <手記>
           有賀城跡には今も有賀家の居宅があり、古文書などを多数所蔵する土地の名家だそう
          です。天竜川河岸上の崖端の館城とみられ、城砦を築くならその南東に突き出た角地が
          ちょうど良い格好なので、その居館部を残して住み続けたということなのかもしれません。
           『南箕輪の史跡』によると、かつては石塁の一部や堀跡があったということですが、外周
          を歩く限りでは、それらしきものは見当たりませんでした。個人宅ですので、敷地の内部に
          ついては不明です。

           
 有賀城跡の有賀家前。
南辺のようす。 


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